shU 「輪郭の外へ」を公開しました。楽曲ページでお聴きいただけます。

shU「輪郭の外へ」は、名前や定義によって形づくられた自己をほどき、まだ見ぬ自分へ踏み出そうとする衝動を描いた一曲。ゼロと無限、内側と外側、現在と未来といった対照的な概念が反転し、重なり合う抽象的な世界を通して、既存の境界を越えようとする強い意志を映し出している。

冒頭で示されるのは、言葉で意味づけられるよりも先に生まれた、名づけようのない感覚。昨日が積もる透明な風景や、逆向きに進む時間、触れられない距離と熱を帯びた空白など、つかみきれない情景が連なっていく。白か黒かでは埋められない色を抱え、答えを拒むことで形を変えていく姿には、不確かさそのものを引き受ける覚悟がにじむ。

物語が進むにつれ、肯定と否定、接近と隔たりは対立するものではなく、同時に存在する感情として描かれる。過去でも未来でもない地点から、ほどけた因果や記憶、意識の境目が組み替えられ、点、線、面、深さという輪郭さえ次々に解体されていく。その先で内と外、無限と一瞬が共鳴し、矛盾は前進を妨げるものではなく、変化を生む力へと転じていく。

繰り返されるタイトルの言葉は、自分を縛る枠から離れるための呼びかけであると同時に、存在の限界へ向かう決意の表明でもある。形や名前が消えたあとに残る空白を恐れず、答えのない瞬間を抱きしめて永遠へつなげようとする「輪郭の外へ」。定義される前の震えを信じ、新たな自分へ変わっていく意志を鮮烈に刻む楽曲だ。

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